どうも、管理人のKUUMAです。
息子がADHD&境界知能の高校生。
このブログでは、悩んで落ち込んだり壁にぶち当たって下に落ちたり…ちょっと浮上したり、そんなこんなな軌跡を綴っております。
プロフィールの詳細は下記をクリック。
はじめまして。
関西在住の40代で、夫と子供2人の4人で暮らしています。
高校生の男の子がADHD&境界知能。
療育手帳も持っています。
上の子との発達の違いから、早い段階で
息子の成長に「あれ?」と思っていました。
初診は、1歳1ヵ月。
心配したのは、知能面よりも運動面です。
素人目には、知能面よりも運動面の方が目立って
わかりやすかった。
とにかく、歩かない。全然歩かない。
それなのに、うつぶせでいる時は、足はずーーっと
ピョコピョコピョコピョコ。
(ずーーっと動いているこれ、実は多動でした)
1歳9ヵ月でやっと普通に歩いた息子です。ホッ
保育園では、興味がないことには参加しない。
すぐ飽きる。フラフラ~とする。
脱走はしないかわりに、すぐゴロゴロする。
(体の使い方が難しくて、疲れやすかったみたい。JMAP
日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査で判明)
このゴロゴロは、高校生の今でも変わりません。
家では、大半の時間を寝転んで過ごしています。
加配の先生に丁寧に関わってもらって、年長さんでは
手を貸してもらうより、ほぼ見守り状態でみんなと一緒に
過ごせるように成長。
小学校では、支援学級に在籍しました。
息子が通う小学校では、国語・算数以外はみんなと一緒。
(自立活動として、電車で出かけて、買い物体験をして⋯
なんて事もありました)
中学校も、支援学級に在籍。
小学校と同じく、国語・数学以外は普通学級で
受けました。
(中学校で支援学級を選んだら、高校受験に不利な場合が
あるから要注意!)
今年から、高校生。
支援学級はないので、初の普通学級在籍です。
みんなと馴染めるのか~授業についていけるのか~
不安はつきません。
はじめての電車&バス通学も心配!
このブログでは、悩んでいる人の参考になればいいなと
思いながら、発達障害(ADHD)や知的障害について
調べたことを書いています。
支援したこと、発達検査の体験談なども書いています。
(とにかく不器用な息子。たくさんの発達支援グッズを
使用しました。レビューを参考にしてください)
息子が幼い時の方が悩んでいたけど、今でもやっぱり
迷ったり悩んだりしながら、子育て真っ只中です。
どうぞ、よろしくお願いします。
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では、では、本日の記事のスタート!
ADHDの子どもがいると、どう支援していけばいいのか頭を悩ませますよね。
毎日、試行錯誤しながら支援をしていき、最終的に「こうすればいいんだ!」と子どもに合った方法をみつけることが大切です。
自分に合った支援方法がみつかると、大人になった時に役立ちます。
この記事を読むとわかること。
少しでも、ADHDの支援のヒントになるようなことがみつかれば嬉しいです。
ADHDとは
まず名前。以前は「注意欠陥多動性障害」だったけど、今は「注意欠如多動症」に変更されました。
息子が診断されたのは10年以上前だから、「注意欠陥多動性障害」の方がなじみ(?)があるけど、病名に「障害」がつくと、児童や親に大きな衝撃を与えるため、「障害」を「症」に変えることになりました。
たしかに「障害」とつくと衝撃を受けるよね。
でも、障害が症に変わっても受ける衝撃は何も変わらないよー。
「注意欠陥多動」そっちの方が衝撃なんよ・・・。
平成24年に文部科学省が行った「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒」の調査の中で「不注意」又は「多動性-衝動性」の問題を著しく示す児童生徒の割合は3.1%でした。ADHD、本当によく聞くようになったよね。
では、簡単に解説。
ADHDは、前頭葉の発達が遅れていることが原因で、実行機能障害と、報酬系機能障害がおこると考えられています。
実行機能障害
・計画性がなく後先考えずに行動してしまう
報酬系機能障害
・長期的利益より短期的利益を優先してしまう
ADHDには3つの主症状がある
不注意優勢型
注意散漫・整理整頓が苦手・忘れ物が多い・ミスが多い
ワーキングメモリが低いので、複数の事を覚えておけない。
例えば「Aをやってから、Bをして、そのあとCをするように」と言われると、頭からAがポンッとなくなって忘れてしまう。あとで、「Aは?」と言われても、「あっ、忘れてました」とはならずに「聞いてません」となってしまう。仕事をしているとトラブルの元になりそうな特性。
大人になっても変わらないと言われています。
多動性
手足がもじもじしている・座っていられない・おしゃべりが止まらない
新しく入った情報を優先し、古い情報を保持できない。
例えば、授業を受けていても、窓から鳥が見えると「あっ、鳥だ」となり、救急車が見えると「あっ、救急車」となり、次々と新しいものに意識がいってしまう。今見たことで頭がいっぱいになります。先生の話なんて聞いていられない。
衝動性
順番が待てない・突然怒る・相手が話している時に口を挟む
自己抑制ができず、目先の利益優先で動いてしまう。
例えば、我慢ができずに人の列に割り込んでしまう。1週間先にもらえる1,000円より、今もらえる500円に飛びついてしまう。ADHDの人は詐欺に合うことも多いようで、このへんの特性が関係しているのかもしれない。
ADHDの子どもは定型発達の子どもより、前頭前野の発達が3年遅れていて、11歳ごろに発達してくると言われています。発達してくると、半数の子が多動性・衝動性は見られなくなってきます。この前頭前野の発達を待つことも大切。発達してくる前に、たくさん怒ると二次障害が出てくる場合があるので気を付けたい。でも、何をしても怒らないのがいいわけじゃないから難しいよー。
確かに今、息子がADHDだから困るということは何もない(境界域知能だから、そっちではいろいろ困るところはあるけど)。息子の頭の中は分からないけど、外から見ている分には何も困っていないように見えるけどなぁ。
関連記事 発達障害児について学ぶおすすめの本
【ADHD注意欠陥・多動性障害の本 じょうずなつきあい方がわかる】
ADHDの支援方法
一口に支援と言っても、いろいろな方法があります。同じ症状だから、同じ支援方法が合うというわけでもありません。ひとりひとりその子に合った支援方法をみつけていこう。
環境設定する
忘れ物をする不注意の子に対する環境調整
不注意で忘れ物をする子には、同じ道具を2つ用意し、1つは学校に置いた上で、もう1つを家で翌日の準備に使うようにします。
1つは学校に置いてあることで、子どもが安心してプレッシャーなく翌日の準備が出来ます。例えば、それで翌日の忘れ物が1つだったとしたら「忘れ物が1つで済んだね、よくできたね!」と褒めて、スキルを強化していきます。「忘れ物をしないようにしましょう!」と言うだけでは、特性に合わないスキルを求めていることになります。怒られない環境で、各自に合った方法で忘れ物をしないスキルをつけていきましょう。
カバンに教科書を全部入れて登校する(重そう)、学校に教科書を置いておく、ノートはルーズリーフを使うなど子ども自身が考えた方法は、わがままではないから認めてあげたい。また、一緒にどういう方法が合うか考えられるといいと思います。メモをとる→それをちゃんと確認するなどの流れができるようになると、大人になってからも使えるよね。中高生以上になると、スマホアプリを使う方法もあるし。
こういう方法を自分で考えていく事で、大人になった時にいろいろな事の環境調整を自分でできるようになります。目指すところはここかなと思います。
衝動性がある子に対する報酬の活用
目の前の興味があることにしか頭が働かない子には、報酬を積極的に使っていきましょう。
よくある子育て法に、ご褒美をあげていると、ご褒美がないと何もしなくなるよ!という物がありますが、これは定型発達の子ども向けの教育法です。「これをしてね」と言って、動ける子には報酬は使わない方がいいですが、ADHDの子に声掛けだけで興味がないことをさせるのは難しい。
大人も給料があるから仕事をするし、報酬はいいと思うけどねー。私はADHDじゃないけど、報酬がなかったら働かないよ。
約束を守れたらお菓子を1つなど、その日その日で即時報酬を与えてモチベーションをあげていきましょう。
「これが出来たら、あとでおやつね!」など、あとでが待てない子もいます。その場合は、報酬を分割にします。先にお菓子を少し、次に活動をして、またお菓子、また活動をして最後にお菓子。徐々に活動の間隔をのばしていくといい。
報酬をだんだん多く要求するようになる子もいます。その場合は、こちらの要求も増やします。〇をしたから、△1個だったのを「△2個にしてほしい」と言ってきます。「じゃあ、〇と□をしたら△2個でいいよ」と交渉しましょう。
息子は、ゲームが好きなので宿題をしたらSwitchができるという報酬を用意しています。アプリで時間管理をし、使用可能時間をのばしています。ゲームがたくさんしたい日は、宿題以外の勉強をして「〇〇をしたから時間延ばして」と言ってきます。延ばす時間は交渉です。
基本的に、宿題をしたら延ばす時間は決めています。宿題それだけかよ~の日もあるけど、そこは決めた時間延ばしているよ。
1年ほど前からこの方法を使っているけど、息子には合っていた!今でもふつうの子の10分の1も勉強していないと思うけど、それでも以前の息子と比べたら、格段にするようになった。「宿題やったの?」と声をかけなくていいところが最高です。気楽~。
スイーツを食べる・好きなものを買う・ゲームをするなど、自分はどんな報酬があれば行動できるのかを知っておくと、大人になってからもその方法で動けるよ。
運動を取り入れる
ADHDは、神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンが不足して、注意力が調整できないことが原因で起こります。運動をすると、ドーパミンやノルアドレナリンが出て脳が活性化するので、集中力が出て授業を受けるなどの活動ができます。
朝に運動をしてから学校に行ったり、休み時間に運動をすると、その後の授業で集中できます。支援級に入っている場合は、授業の合間にバランスボールでピョンピョンしたり、少し運動を取り入れてもらうといいよ。運動!というしっかりしたものでなくても、授業中に黒板に字を書く、プリントを配るなど動けるように配慮してもらうのも一つの案。
刺激を与える
ADHDの子は、刺激を与えて脳を活性化すると集中力が保ちやすいので、ハンドスピナーやスクイーズなどを触っていると頭が働きます。ながら勉強が効果的です。
スクイーズはこういう柔らかくてギューっと握れるボール(?)です。
いろいろな形があります。
必要ないのでもう持ってませんが、以前は数種類持ってました。
ADHDじゃなくても、プニプニの感触が気持ちいい。
焦らせる
「残り何分」のようなカウントダウンはノルアドレナリンが出て、頭が冴えます。「早くしなさい!」と怒らないで「5・4・3・2・1」とカウントダウンしていくと切り替えが早くなります。
パニックになる子には使わないでー。
薬を使う
コンサータ
中枢刺激薬
多動衝動性が強い子に向いている。副作用は強く、食欲低下・体重減少などがある。
ストラテラ
非中枢刺激薬
不注意傾向が強い子、睡眠障害併発の子に向いている。効果は弱めだが、副作用も少ない。
インチュニブ
非中枢刺激薬
衝動性他害傾向のある子、二次障害がある子に向いている。元は高血圧の人のための薬なので、血圧が下がる。
子どものうちに、将来自分はこうすればいいんだ!と自分に合った方法が分かるようになることが大切です。
忘れ物をするから、遅刻をするから、自分にはこんな対策がいい。
したくない事は、報酬をこれにして頑張ろう。
子どものうちに、自分で環境を整えて生きるすべを身につけていけるといいですね。
※参考 一般社団法人こども発達支援研究会の研修内容
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