小・中学生で「発達検査をしよう」となった時にだいたいの人が受けるのが、WISC-Ⅳという発達検査です。読み方は、ウィスクフォー。
他にも発達検査はあるけど、代表的な知能検査で1番使用されているのがWISC-Ⅳ(ウィスク4)かな~。
2022年2月10日にWISC-V(ウィスク5)が発売されたみたいだけど、息子は使用したことがありません。2022年4月にも発達検査を受けたけど、その時もWISC-Ⅳ(ウィスク4)でした。
だんだん切り替えが進んでいくのかもしれませんね。
今日は、WISC-Ⅳ(ウィスク4)について説明していきます。
ウィスク4(WISC-IV)を受ける理由とは?
検査結果から、子どもの得意不得意を知ることが目的です。
得意なことを把握し、それを伸ばすためのポイントを知ること。
また、苦手なことの原因がどの部分にあるのかを知ることが大切ですね。
ウィスク4(WISC-IV)はどんな検査?
適用年齢:5歳0ヶ月~16歳11ヶ月
時間:1時間~1時間30分
10の基本検査と5つの補助検査、全部で15の検査を実施し、全検査IQ・言語理解指標・知覚推理指標・ワーキングメモリー指標・処理速度指標が算出されます。
言語理解指標 (VCI) | 知覚推理指標 (PRI) | ワーキングメモリー指標 (WMI) | 処理速度指標 (PSI) | |
---|---|---|---|---|
基本下位検査 | 類似 単語 理解 | 積木模様 絵の概念 行列推理 | 数唱 語音整列 | 符号 記号探し |
補助下位検査 | 知識 語の推理 | 絵の完成 | 算数 | 絵の抹消 |
臨床心理士や心理療法士などの専門家と子ども、1対1で検査します。
1度検査を受けると、問題や回答を記憶して、次の検査で高い数値が出てしまい正確な結果が分からないから、最低1年は間隔をあけます。

できれば2年あける方がいいらしいよ
いつもはそんなに頻繁に検査はしないので、毎回WISC-Ⅳで検査をしていましたが、たまたま病院での検査後、3ヵ月ほどで療育手帳のための発達検査をすることになった時は、やっぱり別の検査でした。
参考 療育手帳について 実際の申請から交付までの流れやかかった日数を詳しく解説
ウィスク4(WISC-IV)の検査内容は?どんな問題が出る?

全検査IQと4つの指標について解説していきます。
検査問題については、事前に家で練習!なんてことになってはダメなので、そこまで細かくは書いてません。ここにまとめているのは、ネットでも検索できる内容です。文章では想像できない内容があるかもしれないですけど・・・。
全検査IQ(FIQ)
全検査IQとは、言語理解指標・知覚推理指標・ワーキングメモリー指標・処理速度指標の4つの指標の合計点を合わせたもので、同年齢の平均は、100。
子どもの全体的な発達が分かり、同年齢の子どもたちと比べて、どの程度の位置なのかが分かります。
言語理解指標(VCI)
言語の理解力や思考力、語彙力を測定する検査です。言葉でコミュニケーションをとる力もここに該当します。
【類似】
2つの単語を口頭で伝え、それがどのように類似しているかを説明させる
【単語】
単語の意味を答えさせる
【理解】
一般原則や社会的ルールについて質問をして、それに答えさせる
【知識】
広範囲の一般常識に関する知識を質問して、それに答えさせる
【語の推理】
ヒントを与えて、共通する概念を答えさせる
知覚推理指標(PRI)
視覚情報からものごとを理解し、それに合わせて実際に手を動かして答えられるかを測定する検査です。空間認知能力もここに該当します。
【積木模様】
見本となる模様を提示して、2色の積み木を使いその模様と同じ形を作らせる
【絵の概念】
3段に複数の絵を提示して、共通の特徴をもつ絵を1段の中から1つずつ選ばせる
【行列推理】
1部が空欄になっている複数の絵を見せ、その規則性を見つけさせ、空欄に当てはまるものを5つの選択肢から選ばせる
【絵の完成】
絵を見せ、その中で欠けている重要な部分を制限時間内に答えさせる
ワーキングメモリー指標(WMI)
情報を一時的に記憶したり、複数の情報を同時に処理することができるかを測定する検査です。
検査結果を聞く時に、医師が「作業するテーブルの広さがどれだけあるか」と考えればいいと言われてました。テーブルが狭ければ、複数のことはできないですもんね~。なるほど!
問題は全部、口頭で出します。
【数唱】
検査者が言った通りに数字を復唱させる
順唱は言った数列をそのまま復唱し、逆唱は言った数列を逆に答えさせる
【語音整列】
数字とカナの組み合わせを言い、数字は昇順に、カナは五十音順に並びかえて答えさせる
【算数】
算数の問題を言い、制限時間内に暗算で答えさせる
処理速度指標(PSI)
どれぐらい速く視覚情報を処理できるかを測定する検査です。
【符号】
数字と記号がペアになっている簡単な記号を制限時間内に多く書き写させる
【記号探し】
左側にある記号が、右側の記号の中にあるかないかを答えさせる
【絵の抹消】
規則的や不規則に配置した絵の中から、指定された種類の絵を探して斜線を引かせる

ウィスク4(WISC-IV)の結果で、発達障害かどうかの大きな目安にはなりますが、診断はできません。発達障害は、専門の医師による総合的な判断が必要です。
検査結果から、子どもの困難の原因を知り、適切な支援を考えるヒントにできればいいですね。
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